ステップ3:営農・生活プランを考えよう

長期的な営農・生活プランを考えよう

農業を目指すみなさんは「就農することが目的でなく、農業で生活することが目的」のはずですから、最低でも就農してから10年間の営農・生活プランを考えてく必要があります。

最初の大まかな営農・生活プランは、机上でも立てることができますが、実際に就農する場合の具体的なプランを考えようとすれば、就農する地域の条件を考えていかなければならなくなります。つまり、皆さんが実行する最終的な営農・生活プランは「就農候補地の選定」と並行して考えていくことになります。

  • 何をどのくらいの面積で作るのか
  • 生産物の売上がどのくらいになるのか
  • その経営に必要な費用はどれくらいか
  • 年間の生活費はどのくらいかかるか
  • 自己資金はどのくらいあるのか

等ということから考え始めます

将来の営農・生活プランを作成することができなければ、農業を始めることをあきらめたほうがよいとも言えます。こうした将来計画がなければ、就農することができても、農業を続けていくことができないと思われるからです。

 

自己資金は、最低でも年間生活費の2~3年分を用意

就農初期の段階では経営が安定せず、収入が不安定になりがちなことも事実です。このため自己資金無しで農業を始めることは、実質的に不可能であるといえるかもしれません。まず自己資金として、最低でも家族が必要とする年間生活費の2~3年分程度(数百万円程度)を用意しておく必要があります。

経営規模と収益性について

作ろうとする作目を決めるうえで、皆さんの労働力でどのくらいの経営が可能なのかを検討します。特に一人で農業をする場合には、思っているほどの規模ができないので要注意です。また、作ろうと思っている作目でどのくらいの収入を見込めるのかを十分チェックしてみてください。

各作目別の粗収入、経営費、所得、年間労働時間等の目標として作目別経営指導指標を掲載していますので、営農プランを立てつ時に参考にしてください。

なお、経営指導指標の数値はベテラン農家が条件の良い圃場で農業経営をしたという目標で、いわゆるベストの数値です。皆さんが営農計画を立てるときには、労働時間は2~3割増で、農業所得は3~5割減になると見込んでいたほうが無難です。

営農開始にかかる費用

営農を開始するには、営農施設や農機具が必要です。できるだけ自己資金を活用し、借金をしないことが望ましいですが、ハウス等の施設や大型農業機械等の購入には、無利子や低利の融資制度(ローン)を活用することもひとつの方法です。

また、中古の施設や機械を活用して、就農初期の投資をなるべく少なくするのも望ましい方法といえます。しかしながら、中古施設(ビニールハウス等)の情報は、一般に流通していないことが多く、自分自身で遊休化している施設を探す努力も必要ですし、自分自身で解体して組み立てる技術も必要となります。

大きな施設や農機具のほかに、鎌や鍬等の小農具や資材にも思っているよりもお金がかかります。小農具や資材については、自己資金で購入することが多いので、ある程度営農開始用の自己資金が必要となります。

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