岡山県では、「自身が経営主になり、本格的に農業を始めようとする方※1」を応援しています。ここでは、岡山県で農業を始める魅力、そして始めるときの課題や解決策について、紹介していきます※2。
※1 体力に自信があり、岡山県内で農業をはじめるべく、熱い気持ちで取り組める方。農業経験は問いません。
※2 このページは、岡山県担い手育成総合支援協議会(岡山県、岡山県農業協同組合中央会、岡山県農業会議、岡山県農林漁業担い手育成財団等で構成)が管理・運営しています。
農業の「やりがい」とは
まず、「農業」を仕事とすることの魅力とは何でしょうか?
岡山県で農業をはじめた方に話を聞くと、「家族との時間が取れるようになった」「全てを自分で決めることができ、その結果を得ることができる」「お日様とともに仕事ができる」「『おいしい』という声を頂けることがうれしい」などの声が寄せられました※。
※2022年に行った、就農者からの聴き取り調査
また、「くだもの王国」で高品質な桃、ぶどうを生産することに誇りに持つ方も多いようです。
農業の「厳しさ」とは?
一方で、農業には厳しい面もあります。
時々、ニュースにもなるように、悪天候でうまく育たないこともしばしば。ある程度は「栽培技術」で対応できる部分もありますが、「台風」で施設が壊されることもあります。
そもそも「自分で経営する」ということは、設備投資などに使う資金の準備が必要で、どのように農作物を生産し、販売していくかの経営計画も自分で立てなければなりませんし、生産するための「農地」を見つけ、そして「栽培技術」を身につける必要があります。
農業をはじめようとする方が直面する課題の上位3つ※が、「資金」「農地」「栽培技術」となっています。
※新規参入者(農家出身でなく、農業をはじめた方)への全国アンケート結果(2022年 全国農業会議所調べ)
農家出身の場合は、「資金」や「農地」の面で負担がやや軽くなりますが、少なくとも「栽培技術」を身に付ける必要があります。
これらの課題を踏まえた上で、岡山県では次のような支援をしています。
「岡山で就農」する魅力
「多様な研修制度」
岡山県では、多様な研修メニューを設け、農業をはじめる方の技術習得を支援しています。『どの研修が自分に合っているか』は、後述の相談会で相談してみましょう。
○新規就農研修制度(独立自営での農業経営を始める方。就農予定産地での研修)
→地縁のない方(農地などを持っていない人)で、就農予定時50歳未満(地域によっては、55歳未満)の方には、こちらを勧めています。
(ただし、応募には要件があり、面接審査でお断りする場合もあります)
→『研修中から就農産地に入る』ことで、地域と研修生の距離が近くなり、農地、住宅を紹介してもらいやすくなったり、地域に適合した栽培技術を学べたりするメリットがあります。
○三徳園研修制度(岡山市にある三徳園での研修)
→県内での就農地が決まっている(農地がある)方などにお勧めです。
・栽培実践研修(平日の日中開催。ほ場での実習主体の研修)
・社会人就農研修(平日の日中開催。座学とほ場での実習がセットの研修)
・ホリデイ就農ゼミ(休日の日中開催。座学とほ場での実習がセットの、ライトな研修)
○各地域の農業講座(市町村や農協が実施)
「晴れの国おかやま」
中国地方の山陽側に位置し、晴れの日※が多い。植物の光合成の元となる「お日様の光」は、農業をする上でとても重要で、植物の病気のまん延につながる雨は農業の敵にもなります。また、山陽地方は自然災害が比較的少ない地域でもあります。こうした背景もあってか、岡山県の農業産出額は1,457億円にのぼり、「中国四国地方で1位」となっています(2021年 生産農業所得統計)。
※降水量1mm未満の日:276.7日で全国第1位 (気象庁「全国気候表(1991~2020年(30年間)の降水量1ミリ以上の日数の平年値をもとに算出)」)
「くだもの王国おかやま」
岡山県は、桃、ぶどうの一大産地※で、その品質の高さには定評があり、高級果実専門店に並べられたり、海外の富裕層に向けて輸出される産地もあります。
※生産量で桃は全国6位、ぶどうは全国3位
技術を磨き、産地に受け入れられれば、産地のブランドで出荷することができます。
まずは「就農相談」から
岡山県では、農業に興味のある方を対象に、「就農※相談会」を開催しています。経営主になる以上、自分で調べることも重要ですが、まずは専門知識を持った相談員にご相談ください。(研修制度だけではなく、就農にむけた補助金制度や、岡山県での栽培実態などについて紹介します)
※農業という産業に従事しはじめることを、「就農」といいます。
※「各地での休日開催」のものや、「オンライン開催(平日の日中 or 夜間)」のものなどがあります。